愛知県名古屋市に住む一人の女性が、母子ともに生命の危機を乗り越えて母になった。女性の名は寺嶋千恵子さん(32)。寺嶋さんは、徐々に筋肉が萎縮していく国指定の難病「脊髄性筋萎縮症」を乳幼児の時に発症。以来、およそ10万人に1人が発症し、未だ根本的な治療法が見つかっていない重度の難病と闘っている。体重は小学校1年生の平均とほぼ同じ20kg。日々の暮らしにおいては筋力が足らないため車椅子が、さらに背骨が曲がって横隔膜を圧迫するため就寝時には呼吸器が手放せないという。彼女を支えるのは夫の成人さん(29)。現在は産休を取得し、ヘルパーと共に24時間付きっ切りで千恵子さんを介助と育児を行っている。