はたから見れば些細なこと。しかし本人からしてみれば、人生を180度変える大きなターニングポイントになるような出来事。映画『居眠り磐音』(5月17日公開)に出演する女優・芳根京子は、中学時代にかけられた“とある一言”によって、人生を大きく切り開いた経験を持っている。「引っ込み思案で友達がほとんどいなかった」という芳根の考えを変化させ、朝ドラ国民的女優の仲間入りへと導いた言葉とは。
 ニコニコしながらハキハキと。こちらが投げかける質問に、人懐っこそうな笑顔を覗かせながら一所懸命に答えようとしてくれる。芳根は、内向的・人見知りという言葉から一番遠い人という印象。しかし「今だから笑って言える話ですが、小学校時代は引っ込み思案な性格でした。『自分なんて…』と卑屈になって友達もほとんどいませんでした。自分の意見なんて聞いてもらえないと思っていて、本音で話すこともなかった」と照れたように打ち明ける。