「高校のときを振り返ってください」と問われれば、何を思い浮かべるだろうか。
 きらきらと輝いていた自分、何もかもが上手くいかずダサかった自分、そもそもそんなものはなかったと一蹴する自分。千差万別の時間を過ごしていても、おそらくこれは共通して言えるのではないか、「やり場のない感情だけは常に抱えていた」と。7月31日(金)より公開する映画『君が世界のはじまり』は、そうしたかつての淡い記憶をふっと蘇らせてくれる。