気象庁は10日、これまで約70年間にわたって続けてきた「生物季節観測」の対象の見直しを発表した。
 「生物季節観測」は、サクラやイチョウの開花、セミの初鳴きなど57種の植物と動物を観測することで、季節の遅れや進み、気候の違いの変化を捉えるために続けられてきた。
 気象予報士の穂川果音は「気象台から半径5km以内のエリアで行われるもので、たとえば“ミンミンゼミが鳴く頃だな”ということで、職員が1日に何度かでかけて目視したり、耳で聞いたりして判断していたそうだ。気象台によっては、図鑑なども使って誤認がないようにしていたそうだ」と話す。