医療現場での人手不足が叫ばれる背景にある、医療機関の深刻な経営難。日本病院会などが全国の加盟医療機関に行なったアンケートによれば、実に約半数が赤字に陥っているという。その原因のひとつが、新型コロナウイルス感染への恐れに伴う“受診控え“だ。
 「このままの状況が3年続けば破綻する」。そう話すのは、中野こども病院(大阪市)の木野稔理事長だ。