中国・北京市内の住宅地にある建物。若者たちが、次々と中に入っていく。続けて入ってみると、室内には、昔の中国や朝鮮半島の王朝をイメージした異空間が広がっていた。
実はいま、中国では新型コロナで海外旅行に行けない中、タイムスリップしたかのような場所で“謎解き”をする施設が人気を集めている。
【映像】朝鮮半島の王朝をイメージ? 無造作に置かれた野菜、倒れた人形…“謎解き”用の異空間(1分30秒ごろ~)
日本でもエンターテインメントの1つとして人気を博している“謎解き”。中国のこの施設では、若者たちが5人以上のグループになり、およそ3時間かけ殺人事件の謎を解き明かしていく。
ある物語の登場人物になりきるため、役柄にあわせた衣装を着用。中には記念に写真を撮影する参加者の姿もあった。謎解きの説明を受けたら、いざ開始。殺人事件の謎は果たして解決できるのか。
参加者からは「もしコロナがなければ海外旅行を考えたかもしれないが、衣装を身につけ変身することで、非日常を体験できた」などの感想が寄せられた。
「非日常」を感じながら、謎を解き明かす――。新型コロナの影響で、中国でも娯楽の形が変わりつつあるのかもしれない。