新型コロナウイルスに感染し、一時入院していたお笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之(37)が13日、自身のTwitterで完全復活を伝えた。
2020年の『M-1グランプリ』では、初の決勝進出を果たしたウエストランド。その1週間後の先月27日、井口が発熱し、PCR検査を受け結果は陰性だったが、翌日に再度検査したところ、相方の河本とともに陽性が判明した。
井口は当初、ホテルで療養する予定だったが、熱が下がらず30日に入院。12日に『ABEMAヒルズ』の取材に答えた井口は、当時の状況について次のように話す。
「今一人暮らしで熱が下がらなかったので、入院となって正直ちょっと安心した部分もあった。30日に入院が決まって、そのまま血液検査や肺のCTを撮る検査をやった。そこで肺に結構影があったというか、肺炎になっているということだった」
医師からも「肺炎がひどい」と告げられた井口。コロナでの入院生活は、普通の入院とは全然違ったものだったと話す。
「部屋から出られない状態で結構大変だった。例えばトイレに行く時も、どこも触ったりできないので、ベッドに置いたPHSで看護師の方に連絡して扉を開けてもらう。熱が下がってからは動けるようになったが、当然勝手に動き回る訳にはいかないし、その都度扉を開けてもらって。ご飯の時も扉の前までテーブルを持って行ったところに置いてもらい、その時に薬ももらって、扉を閉めて窓から薬を飲むのをチェックする感じだった。結構普通の入院とは違ったと思うが、そこの(医療従事者への)申し訳なさはあった」
入院中に一番大変だったのは、薬を飲むことだったという。
「肺が苦しいとか息苦しいというよりは、熱の方がしんどいなっていう感じだった。薬が一番大変で、一番多い時はたぶん1日40錠近く」
多い時には朝だけで15錠の薬を飲んでいたという井口。念願のM-1ファイナリストとなり、年末年始の仕事が入っていた中での感染だった。
「正直、僕としてはそれどころではない感じ。仕事がなくなったとか、せっかくこのM-1終わりでとかというよりは、大げさに言うと『生きなきゃ』っていう感覚だった」
感染経路についてはわかっていないが、疲れから免疫力が下がっていたのではないかと話す。
「特にM-1の前は“絶対コロナにならない”というプレッシャーを感じて過ごしていたし、もちろん“ネタもしっかりやらなきゃいけない”っていうプレッシャーもあったし、その辺を含めて疲れが出ているというのは(M-1が)終わってからずっと感じていた。その中で感染・発症したと思うので、とにかく無理しないのとしっかり食べて寝るというのが、わかっていたことだけどより大事なんだなと感じた」
自身の経験から、疲れを感じたら頑張りすぎず休んでほしいと話す井口。入院から1週間後の6日に退院、自宅療養を経て完全復活し、医療従事者への感謝を口にする。
「改めて医療従事者の方への感謝の気持ちがすごくある。現場は本当に大変だと思うが、それを見せることも全くなく『大丈夫ですよ』と。本当に最前線で(医療従事者の)皆さんも感染してしまうという不安がある中で、僕らに安心感を与えてくれるように色々言ってくれたのが一番大きかった」
(ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)