■アニメ「ひぐらしのなく頃に業」第1クールラストの真相は……？ 鬼騙し編、綿騙し編、祟騙し編のあらすじを総復習
アニメ「ひぐらしのなく頃に」は、同人サークル「07th Expansion」によるサウンドノベルゲームが原作です。2006年にアニメ第1弾が放送され、コミカライズや実写映画化など、さまざまなメディアミックスが展開され、空前の大ヒットになりました。
2020年10月より放送中の「ひぐらしのなく頃に業」は同作の新プロジェクト版で、自然に囲まれた集落“雛見沢村”での惨劇の連鎖が描かれています。主要の声優キャストは過去作から引き継がれており、新プロジェクトということで一部を除き制作スタッフも新しくなっています。2021年1月からは第2クールが放送中です。
【映像】15話は惨劇のフルコース？「ひぐらしのなく頃に業」第2クールがついにスタート！
本記事ではこれまで放送された「ひぐらしのなく頃に業」第1クールのあらすじをご紹介していきます。
■「ひぐらしのなく頃に業」
【声優キャスト】
前原圭一：保志総一朗竜宮レナ：中原麻衣
園崎魅音・詩音：ゆきのさつき
北条沙都子：かないみか
古手梨花：田村ゆかり
大石蔵人：茶風林
富竹ジロウ：大川 透
鷹野三四：伊藤美紀
入江京介：関 俊彦
【スタッフ】
原 作：竜騎士07/07th Expansion監 督：川口敬一郎
シリーズ構成：ハヤシナオキ
キャラクターデザイン：渡辺明夫
助監督：池端隆史
美術監督：井上一宏（草薙）
美術統括：山根左帆（草薙）
色彩設計：小松亜理沙
撮影監督：戸澤雄一朗（グラフィニカ）
編集：丹 彩子（グラフィニカ）
音響監督：森下広人
音響効果：八十正太（スワラプロ）
音楽：川井憲次
音楽制作：フロンティアワークス
プロデュース：インフィニット
アニメーション制作：パッショーネ
製作：ひぐらしのなく頃に製作委員会
■ファン待望14年振り「ひぐらし」が復活！ 第1クール「鬼騙し編」あらすじ
昭和五十八年の六月。雛見沢に引っ越してきた圭一は、村に住むレナたちとの新しい生活を楽しんでいました。そんな六月のある日、圭一はダム工事現場の跡地で、偶然出会った写真家の富竹から不穏な話を聞かされます。
第1話から「ひぐらしのなく頃に」らしさが全開の回、冒頭から主人公の圭一が誰かをバットで殴っているシーンから始まります。前半は圭一・レナ・魅音・沙都子・梨花の5人の仲睦まじいシーンが続き、後半になってから圭一がダム工事現場で富竹と出会い、過去に雛見沢村でバラバラ殺人事件があったことを知ります。
バラバラ殺人事件についてレナや魅音に聞こうとすると雰囲気がガラッと変わり、「知らない」「なかった」と即答されます。圭一は工事現場跡地でバラバラ殺人事件に関する雑誌を見つけますが、その後ろに刃物を持ったレナが……。
何よりも「ひぐらしのなく頃に」の前作を既に視聴しているファンにとって驚きだったのは、前作にはなかったCパートでの梨花の登場です。
リメイク作品だと思われていた今作の「ひぐらしのなく頃に」でしたが、第2話「鬼騙し編 其の弐」でタイトルが「ひぐらしのなく頃に業」であることが判明。サブタイトルも「鬼隠し編」ではなく「鬼騙し編」であることがわかり、ファンから反響が相次ぎました。
◆第4話「鬼騙し編 其の四」では謎が謎を呼ぶ怒涛の展開！
日に日に疑心暗鬼を募らせる圭一は、朝迎えに来たレナと顔を合わせることができず、学校を休みます。それでも仲間であるレナを信じたくて葛藤する圭一に、思わぬ人物が声をかけます。第3話までは前作（※2006年放送）の「鬼隠し編」と比べると僅かながら変化はあったものの、ファンが驚く大きな変化はありませんでした。
しかし、第4話「鬼騙し編 其の四」では、ラストに明らかな変化が見られました。このシーンで前作「ひぐらしのなく頃に」とは異なるストーリー展開がされることが確定的になり、第4話放送後には公式も本作が完全新作であると発表。SNS上で多くの議論が交わされるようになります。
■「綿騙し編」令和版“黒梨花”に視聴者戦慄「もう全て終わっているの」
第5話「綿騙し編 其の壱」では、主人公・前原圭一と園崎詩音の出会いが描かれました。詩音は魅音の双子の妹で、外見は魅音とそっくりです。魅音を手玉にとるなど、姉に負けず劣らずの曲者です。
しかし、初登場にもかかわらず、なぜかエンドロールには詩音の名前が記されていませんでした。謎が謎を呼ぶあらすじだけに、TwitterをはじめとしたSNSでは「ここにも何かある」と推察している視聴者も多く見受けられました。
第6話「綿騙し編 其の弐」では、圭一と詩音の距離が縮まります。圭一が魅音にプレゼントした人形と同じものを、詩音が圭一にねだる展開もありました。特に詩音が魅音について意味深長に語るシーンには、ネットでも「牽制し合ってる感じがした」「魅音をイラつかせるのが目的でやってるのか？」「圭一を魅音から露骨に奪い取ろうとしてるようにも見えたな」「ただのデートのはずなのになんでこんなに怖いの…？」などの声が寄せられていました。
続く、第7話「綿騙し編 其の参」では、毎年行われる“綿流し祭”で巫女役を務める古手神社の一人娘・古手梨花の豹変した姿が描かれます。梨花はおっとりとした性格で、周囲をいつも和ませている小学生の女の子ですが、神社の祭具殿に忍び込んだ圭一に対して「もう全て終わっているの」と冷たく言い放ちます。
豹変した梨花に、視聴者からは「これは素直に怖い…」「令和版黒梨花ヤバい…圧がすごい……」と戦慄の声が続出し、番組公式ハッシュタグとともに「梨花ちゃん」がTwitterトレンド入りしました。
◆第8話「綿騙し編」完結も…謎が謎を呼ぶ展開に圭一は？
祭具展に入ってしまったことを後悔する圭一は、第8話「綿騙し編 其の四」で鷹野や富竹のように「自分も鬼隠しに遭うのではないか」と怯えます。そんな中、先に行方不明になっていた村長に続いて、新たな行方不明者が出ました。
第8話は今までの「ひぐらしのなく頃に」シリーズの中でも最も謎の多い展開でした。「魅音がこの村で一番安全な場所と言っていたところに詩音の死体があって、魅音と一緒に梨花ちゃんを探した場所に梨花ちゃんの死体があって、これじゃまるで魅音がみんなを殺したみたいじゃないか。魅音は俺を陰謀から守ってくれようとしていたんじゃないのか、それとも…」という圭一の言葉で「綿騙し編」が終わりました。
前作「ひぐらしのなく頃に」を視聴しているファンも、「綿騙し編」には頭を悩ませる展開でした。
■「祟騙し編」梨花は何かを知っている？ 新規シーンもファンの間で話題に
第9話「祟騙し編 其の壱」からは、北条沙都子の叔父にあたる人物・北条鉄平が登場します。どうしようもない荒くれ者で、隣町から雛見沢に突然引っ越してきた鉄平。「祟騙し編」では、鉄平が頓服薬を持っている描写もあり、過去に描かれてきた「祟殺し編」にはなかった新規シーンがファンの間で話題になりました。
一見、穏やかに見えた鉄平ですが、続く第10話「祟騙し編 其の弐」では、沙都子が鉄平から虐待を受けていたことが明かされます。圭一に頭を触れられそうになった沙都子が、錯乱状態に陥り、「助けて」と泣き叫ぶ沙都子を悟った表情の梨花が冷静に見守っていました。
第11話「祟騙し編 其の参」では、圭一たちが沙都子を鉄平から救うために話し合っているところへ詩音が現れます。「鉄平を殺して来る」と言い出した詩音を圭一は必死に引き止め、椅子で殴られても怯まずに説得し続けました。圭一が周囲に「沙都子を助けよう」と呼びかけるシーンもあり、圭一の男気を感じられるエピソードになっています。
◆「ハッピーエンドを迎えるのではないか」期待も虚しく……一気団結から急転落！
第13話「祟騙し編 其の伍」では、沙都子を救うため、ダム計画から続く北条家との因縁を精算し、雛見沢村が鬼ヶ淵死守同盟として団結します。しかし、そんな圭一たちの前に興宮警察署の刑事・大石蔵人が現れます。
祟騙し編は今までとはストーリー展開が大きく異なり、スケールも大きい印象でした。圭一が沙都子を守るために雛見沢村を団結させる展開になり、ハッピーエンドを迎えるのではないかと登場人物の誰もが思っていたでしょう。これは前作「ひぐらしのなく頃に」の「鬼殺し編」ではなく、「ひぐらしのなく頃に解」の「皆殺し編」に近い内容のように感じました。
綿流し祭の晩、圭一は沙都子と一緒に北条家に向かいますが、部屋について電気を付けると追放したはずの沙都子の叔父・鉄平にバットで殴打されます。結果的に返り討ちにできたものの、今度は刑事である大石が魅音・詩音・梨花・沙都子を射殺したということを知り、レナは圭一に対し「あんなの意味が分からないよ！」と叫びます。雛見沢村が一致団結し、そして実際に児童相談所が動き沙都子を救うことができたと思った矢先の出来事でした。
まさかの急転落に多くの視聴者が絶望したのではないでしょうか。実際にネットでは「全くもってレナと同じ気持ち」「まじで謎すぎる」「これは想定外」「ラスト3分ですべてがひっくり返された感じ」など、反響が相次ぎました。
まとめ
今回は「ひぐらしのなく頃に業」第1クールの振り返りました。改めて考えてみると予想できない現象ばかりで絶望するようなシーンも多いですが、考えさせられる展開も「ひぐらしのなく頃に業」の魅力となっています。
不可解なラストを迎えた「祟騙し編」。続く第2クールからは、不可解な現象の謎も解決される展開が期待されています。
(C)2020竜騎士07／ひぐらしのなく頃に製作委員会
