サインが敵チームに“筒抜け”の珍事…「スクリーンに映さないで」抗議に会場から笑いも/ATPカップ
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 2月2日に開幕した世界テニス国別対抗戦ATPカップ。グループBのスペイン対オーストラリアの試合で、珍しいシーンによってプレーが中断する一幕があった。オーストラリアのピアースがサーブの動作に入ろうとしたところで、パートナーのサビルが慌てて主審にプレーを中断するようにアピール。理由を主審に説明したところ、会場が大きな笑いに包まれた。

【映像】問題のシーン(4時間40分ごろ)

 ダブルスでは一般的に、サーブを打つコースと前衛がどう動くかをプレー前に決めている。その作戦を相手に悟られないように、前衛の選手が片手の指を動かして後衛の選手に伝えている。

 ダブルスにしかない分かりやすい「それらしい」動きで、中継していた国際映像も「映える」と思ったのだろうか…。試合序盤から何度もオーストラリア・ペアがサインを出している様子を映していたのだが、実はその映像がスタジアムの大型スクリーンに映ってしまい、スペインペアにサインがばれてしまっていたのだ。

サインが敵チームに“筒抜け”の珍事…「スクリーンに映さないで」抗議に会場から笑いも/ATPカップ
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 相手選手の目線が不自然に上を向いていることをおかしいと思ったサビルが申告したことで発覚したこの件、その後ベンチに帰った際には「やっぱりそうだと思っていた」とチームメイトに話しかけていた。

 新型コロナウイルス新規感染者の封じ込めに成功しているオーストラリアでは、制限付きながら有観客で試合が行われており、この日も開催国オーストラリアに大きな声援が送られていた。ホームの地の利を活かしたかったオーストラリアだが、思わぬところに別の敵が潜んでいた格好だ。

 試合はスペインの絶対的エース、ナダルが腰の痛みのため試合直前で出場を回避。昨年準決勝で対戦しているオーストラリア相手。強敵を相手に、試合に出ないナダルもやきもきしながら試合を見守ったが、そこは昨年準優勝の強さを誇るスペイン。登録メンバー全員がシングルスかダブルスでトップ20に入る層の厚さが売りのチーム。終わってみれば3連勝でオーストラリアを退け、優勝候補の一角としての貫禄を見せつけた。昨年あと一歩で逃した栄冠に向けて、2戦目以降も総力戦で立ち向かう。

【映像】“珍事”に抗議も会場に笑い(4時間40分ごろ)
【映像】“珍事”に抗議も会場に笑い(4時間40分ごろ)
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