ユーザー数爆増の「Clubhouse」 “最初の日本人ユーザー”に聞く、初期との変化とこれから
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 「音声」だけで交流するSNS、「Clubhouse」。PR会社のビルコムでは、緊急事態宣言を受けフルリモートでの勤務となり、社内のコミュニケーションを図るためClubhouse内に交流の場を設けるなど、早くもビジネスシーンで活用する企業も出てきているようだ。

【映像】Clubhouse"日本人初"ユーザー直撃

 ここ最近急速に人気が高まる、いわゆる“音声版Twitter”のClubhouse。ラジオ感覚で見ず知らずの人の話を聞いたり、自らがトーク部屋を作ったり、話し手になることもできるサービスだ。

 日本では今年になってから話題になり始め、先週、爆発的にユーザー数が増加。アプリのダウンロードランキングでは1位になるなど、一大ムーブメントを巻き起こしている。

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 そして、アプリの大きな特徴となっているのが、1人につき2枠しか与えられないアプリへの“招待枠”。インターネット上では、「招待待ちなう 誰かよんで!!!」「clubhouseをやりたいです、どうかどうか僕に夢を見させて下さい」と、この少ない招待枠を求める人たちが次々と。

 大きな盛り上がりを見せる一方、ネット上では早くも「Clubhouse疲れ」なる声も上がっている。「クラブハウスのポジション取りが始まってて疲れた。『もう、こんなにフォロワーいる(ドヤァ)』な人も出てきた」「クラブハウスって、リアルタイムを縛る系だよね?闇しか思い浮かばない。すぐクラブハウス疲れ症候群発生する気がする」。

 反応は様々だが、ようやく日本でその名が広まってきたClubhouse。発祥の地・アメリカではどのような広がりを見せているのか。『ABEMAヒルズ』では、去年4月、アプリ正式リリース前のテストユーザー5000人のうちの1人に選ばれた人物に話を聞いた。

 シリコンバレー在住の山田俊輔さん、29歳。日本人初のClubhouse利用者とも言われている。山田さんはサービス開始から半年がたった現在、アメリカでのアプリの利用方法に変化を感じているという。

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 「初期と最近ではだいぶ使われ方、入っている人数自体が変わってきている。アメリカもリリースされてから半年以上経つので、その分番組化されてきたところがある。司会のモデレーターの方がいて、ゲストがいて、著名な方がリスナーで入ってきている場合は、その方を招いて話をするといったことが行われていると思う」

 参加型の要素が強かったサービス開始初期と比べ、番組的な要素がより強くなったと分析する山田さん。そんな今、現在の日本の盛り上がりの要因の一つにコロナウイルスの感染拡大をあげる。

 「緊急事態宣言があったりだとか、コロナウイルスの影響によって人と会う機会がすごく減って、普通に雑談する機会が無くなってきた。気軽にみんながたまれるようなスペースを、しかもインターネット上につくるというのは、コロナ禍ならではだとは思っている。その現象が続く限りは、Clubhouseが広がっていく可能性はあるのではないか」

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 そして、サービスの広がりとともに懸念される「Clubhouse疲れ」については、アメリカのように「割り切ってサービスを利用すること」の必要性を訴える。

 「(アメリカでは)『Clubhouse疲れ』という言葉はなかったと思う。もちろん滞在時間が長くなってしまうというのはあるが、さっき言ったように番組的なものは多くなってきているので、その分みんな割り切って使えるようになってきたのかなという感じはある」

 今後、Clubhouseは私たちの生活に浸透していくのか。その鍵について次のように語った。

 「芸能人の方が参入してくると、ファンの方も使いたくなるようになるのが必然なので、結局どんどん広がっていくとは思う。ただ時間を奪われて疲れるは疲れると思うので、それをいかに解決するかはキーになってくるのではないか」

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

「Clubhouse」人気のワケは焦燥感?
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