緊急事態宣言延長で疲れも? なお続くコロナ禍の自粛を乗り越える“3つのフリー” 臨床心理士が解説
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 新型コロナウイルスの緊急事態宣言は7日から1カ月延長され、解除された栃木県以外の10都府県で継続する。政府は改正特措法が13日に施行されるのに合わせて、一部地域で宣言を解除しまん延防止等重点措置に移行することを検討している。

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 NTTドコモの調査によると、7日午後3時時点の人出は、全国主要駅や繁華街計95地点のうち62地点で前週より増加していたという。2度目の緊急事態宣言、さらに一部地域では延長ということもあり、人々に“自粛疲れ”が出てきているのだろうか。臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は、コロナ禍の自粛を乗り越える“3つのフリー”として次のように解説した。

緊急事態宣言延長で疲れも? なお続くコロナ禍の自粛を乗り越える“3つのフリー” 臨床心理士が解説
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 「1つ目は『フリートーク』。最近Clubhouseも流行ってきていて、みんな雑談したいんだなという欲求を感じる。雑談は昔から心理学で効果があるものとされ、具体的には人間関係の不和やストレスを解消するためにいいとされてきた。やはりこのコロナ禍においても同じで、去年取られたテレワークに関するデータでも、雑談をしている人としていない人ではストレス解消の割合が違うと数字で出ているぐらい。雑談が苦手だという人もいると思うが、他の人が雑談しているのを聞くだけでもいいと言われていて、他の人の考えや人柄を知ったり、仲間内の和やかな雰囲気に触れることによって、結果自分の居心地がよくなるという効果が雑談にはあると思う。

 2つ目は『フリータイム』。最近僕がカウンセリングをしていると、特にテレワークなどで家にいる時間が長い人は、家族で長くいることによる負の側面が出ていると思う。負の感情というのは連鎖するもので、誰かに対して向けると相手も必ず負の感情を返してくる。いくら仲のいい家族とはいえ、日々心がざわついたりストレスをためたりするので、お互いに悪循環にならないように、僕はよく『ポジティブ家庭内別居』と言っているが、1人の時間をある程度、意識的につくることが大事。

 3つ目は『フリーマインド』。今はイレギュラーな社会状況や生活環境に身を置くことで、いわゆるルーティンでこなせるようなことが少なくなっている。そのため、日々脳の中での無意識下の領域が振り回されているということが指摘されている。自粛含め、何か“させられている”“やらされている”というマインドよりは、生活を自分自身のコントロール下に置いている感覚が大事だと思う。日々の出来事に追い立てられて振り回されるというよりは、自分自身の新しい趣味を見つけたり、コロナ禍に合った仕事への向き合い方などいろいろあると思うが、いずれにしても心を解放するために自分で能動的な生活をつくっていくことが大事」

ABEMA/『ABEMAヒルズ』より)

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