アメリカのアリゾナ大学の研究チームが、地球滅亡に備えて「月に“ノアの箱舟”を建設する」と計画を発表した。
 「ノアの箱船」は旧約聖書の物語。主人公・ノアが神に命じられて木で箱舟をつくり、世界中の動物の“つがい”を一組ずつ乗せて、大洪水から守ったという内容だ。CNNによれば、研究チームはこの計画を地球上の670万種のための「現代のグローバル保険」と命名。気候変動や自然環境の破壊などによって起きる、生物多様性の激減に備え、種子や卵子を凍結保存する。それを月の地下トンネルなどに隠しておくことで“地球滅亡”が起きた場合でも「遺伝物質を守ることができる」とした。