外国人の収容や送還のルールを見直す入管法改正案について政府与党は18日、今国会での成立を断念した。
 改正案をめぐっては、今年3月に入管施設(名古屋出入国在留管理局)に収容されていたスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんが死亡した問題の真相解明を求める野党と与党が対立し、審議が難航。野党側は収容中のビデオ映像の公開を与党が拒否したため、義家法務委員長の解任決議案を衆議院に提出。会期末も近づく中、全ての法案審議を拒否する意向を示したため、政府与党は成立断念に追い込まれた。法案は事実上の廃案となる見通しだ。