藤井聡太王位・棋聖、防衛2つ、挑戦1つを同時並行「トリプルタイトル戦」にも手応え「この状態で臨めれば」
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 将棋藤井聡太王位・棋聖(18)が6月26日、叡王戦本戦トーナメントの決勝にあたる挑戦者決定戦で斎藤慎太郎八段(28)を下し、豊島将之叡王(竜王、31)との五番勝負進出を決めた。棋聖、王位の防衛戦に加え、叡王では挑戦と、3つのタイトル戦を同時並行して行う「トリプルタイトル戦」になったが、記者会見では「今月から来月にかけてスケジュール的には狭い間隔で対局が続くことになりますが、6月ここまではいいペースで来られているので、7月もこの状態で臨めればと思います」と語った。叡王戦五番勝負は7月25日に開幕する。会見の主な内容は以下のとおり。

【中継】叡王戦 挑戦者決定戦 藤井聡太王位・棋聖 対 斎藤慎太郎八段

――斎藤八段との一局について振り返りを。

 細かく工夫をされて、こちらが隙を見せてしまったところがあって、タイミングよく攻め込まれてしまって、苦しい時間が長かった将棋でした。こちらが勝負していって、最後は戦機を掴むことができた気がします。仕掛けの後も常に、うまく自玉との距離をはかられながら指されて苦しいのかなと常に思っていたんですが、相手玉にプレッシャーをかけて指していく姿勢がよかったのかなと思います。

――形勢が苦しい中、持ち時間ではリードする珍しい展開になりました。

 チェスクロックなので、形勢が苦しいまま1分将棋に入るとかなり厳しくなるのかなと思っていたので、あやを残しておいた方がいいのかなという気持ちはありました。

――結果が出せていなかった叡王戦で挑戦権獲得となりました。

 これまであまり結果を出せていなくて、今回上位に進んだのが初めて。挑戦という結果を出すことができたのはうれしいです。

――対戦相手は豊島将之叡王になります。王位戦でも対戦しますが。

 叡王戦、王位戦の方と並行して戦うことになるんですが、持ち時間はかなり異なるので、まく合わせて戦っていきたいと思います。

――棋聖戦五番勝負では2連勝しており、次が第3局になります。

 防衛がかかる一局になりますが、なんとか気負わずに、今までどおり臨めればと思います。

――今期から叡王戦では不二家が主催となりました。

 将棋界はこれまで新聞社に主催していただく棋戦が多かったんですが、叡王戦は今期から不二家さんに主催していただくことになって、自分もCMに出演させていただいたこともあって非常にうれしいですし、今まで違う形で将棋に興味を持ってくれる方が増えるきっかけになればと思います。

――対局中にお菓子を食べましたか。

 対局中にはいただく機会はなかったかもしれないですが、家で「カントリーマアム チョコまみれ」をいただいて、とてもおいしかったです。

――棋聖、王位、叡王と「トリプルタイトル戦」にもなりました。

 今月から来月にかけてスケジュール的には狭い間隔で対局が続くことになりますが、6月ここまではいいペースで来られていると思うので、7月もこの状態で臨めればと思います。

――学校もなくなり新たな生活になっています。

 対局以外の時は家で将棋に取り組む時間が多くなったので、大きな変化かなと思いますし、いまのところいいペースで取り組めている感触はあります。別に対局がない日は何時に起きてもいいのはありがたいんですが、一日の時間は限られているので、朝の8時ぐらいには起きるようにとは思っています。

――最近痩せたように見えますが。

 家にいる時間が多くなったので、何か意識して運動の機会を作らねばと思っていますが、最近は対局が多いので、対局が一番の運動になっている気がします。

――食事について気をつけていることは。

 あまり自分では意識しないですが、家にいる時間がなくなった分、減ったかもしれません。タイトル戦だと、地元のおいしいものをたくさんいただけるので、非常に楽しみではあるんですが、対局が多くなると体重管理には気をつけないといけないのかなと思います。

――コンディションづくりで気をつけている点はありますか。

 それほど何か意識していることはないんですが、忙しい時でも睡眠時間は一定に保つのは意識しています。

ABEMA/将棋チャンネルより)

第6期 叡王戦 挑戦者決定戦 藤井聡太王位・棋聖 対 斎藤慎太郎八段
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第4回ABEMAトーナメント 予選Dリーグ 第三試合 チーム永瀬VSチーム広瀬
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