藤井聡太王位(棋聖、18)と豊島将之竜王(叡王、31)。将棋界をリードする2人が大熱戦を演じたのは7月13、14日のお~いお茶杯王位戦七番勝負の第2局だ。序盤・中盤・終盤とリードを奪った豊島竜王に対し、藤井王位は僅差で追走し続け、最終盤で逆転勝利。シリーズ成績は1勝1敗のタイに戻った。この対局の前までに、藤井王位は豊島竜王に1勝7敗と大きく負け越しており“天敵”とも言われていた。第2局の勝利で2勝7敗になったが、勝率8割を楽に超える棋士がここまで負け越すことに多くのファンが首をひねり続けてきた。この疑問に森内俊之九段(50)が語ったのは「タイトル戦で1回勝ったりすると違ってくる」というものだった。