今夏の将棋界は、まだ10代ながら次々とタイトルを獲得していく藤井聡太王位・棋聖(19)と、先輩棋士として立ちはだかった豊島将之竜王(叡王、31)との連戦で大いに沸いた。今のところ、お~いお茶杯王位戦七番勝負は、藤井王位・棋聖が4勝1敗で防衛。叡王戦五番勝負は2勝2敗で、最終第5局にもつれ込んでいる。さらに10月開幕の竜王戦七番勝負でも、藤井王位・棋聖が挑戦者として豊島竜王に挑むことが決まった。結果、3つのタイトルを争う「十九番勝負」となり、同一カードがさらに増えた。この状況に、タイトル99期をはじめ、数々の大記録を持つ羽生善治九段(50)は「将棋界の歴史ではよくあること」と語る一方、連戦となると「間隔が詰まるほど難しい」と、経験を口にした。