野口健、エベレストで死にかけた際の自撮り写真を公開「自分が生きてるって残したかった」
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 『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に、登山家の野口健が登場し、「攻め過ぎて人生を台無しにしないための授業」を行った。

 番組には“担任役”としてオードリー若林正恭、“生徒役”には平成ノブシコブシ吉村崇、ハライチの澤部佑、タレントの伊集院光ファーストサマーウイカAKB48横山由依らが出演。

 落ちこぼれだった劣等感から「自分の存在を証明する手段」として登山を始めた野口。モンブラン、キリマンジャロなど数々の名峰を制覇し、1999年にはエベレスト登頂に成功している。

野口健、エベレストで死にかけた際の自撮り写真を公開「自分が生きてるって残したかった」
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 野口はこれまでに3回エベレストで死にかけたことがあるといい、ある1枚の写真を公開した。その顔は真っ赤で極限状態にあるように見えるが、これは2011年に起こったハプニングから生還した瞬間の写真だという。

▶見逃し配信中:野口健が公開したエベレストで死にかけた際の自撮り写真(6分頃~)

 エベレストの標高6600m付近を登っていたときのこと。野口らはクレバス(雪渓などにできた深い割れ目)を迂回するために細い道を歩いていると、突然雷のような音が聞こえてきた。すぐ横にある1500mほどの壁を見上げると、なんと雪崩が落ちてきたという。

 雪崩はあまりにも巨大で、野口は「無理だわ」と逆に恐怖がなかったという。しかし「何もしないよりかは抵抗しよう」と、登山隊のメンバーは四つん這いになって腕を組み、なるべく雪崩に飛ばされないような体勢に。そして野口は「自分を殺す雪崩はどんな雪崩か」見たくなったといい、「こいつが俺を殺すんだ」と思った瞬間に雪崩に襲われたという。

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 野口は奇跡的に飛ばされず雪に埋まったが、圧が体にかかるため上下がわからなくなってしまった。息ができず意識が遠のいたが、そのとき1つの光が見え、初めて上がわかったという。そして、なんとか自力で雪の中から脱出し、口の中いっぱいに入った雪を吐いた。その直後に自撮りをしたのが前述の写真だ。

 野口は無意識のうちに自分の顔を撮ったそうで、撮影した記憶はないという。「助かった瞬間に、自分が生きてるっていうことを多分残したかったんですね」と、本能的な行動だと推測した。衝撃のエピソードに、出演者らは「とんでもない写真なんだ」と驚きの声を上げていた。

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