「ころっとかわって、どこがどこかわからへん(笑)」「全然変わってしまって面影がない。だけど、西郷さんの銅像から昔のことを思い出した」
 72回目の終戦記念日を迎えた15日、64年ぶりに大阪から東京にやってきたのは、筒井利男さん(84)。
 あの戦争を生き延びた子どもたちの中には、"浮浪児"と呼ばれる人たちがいた。実は筒井さんもその一人だ。上野の路上や地下道で寝泊まりする、過酷な生活を強いられた時期もあった。「横になって寝てるかと思ったら死んでんねん」。1日に2,3人が亡くなることもあったという。