プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」2月8日の2回戦で、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)がMリーグタイ記録となる4連勝、そして自身の記録をさらに塗り替える10試合連続連対を達成した。個人成績でも首位を独走するチームリーダー兼エースの大活躍で、渋谷ABEMASはトータルポイントで+178.3の2位に浮上。4試合を残してファイナルシリーズ進出をほぼ手中に収めた。

強い者が勝つ! 多井隆晴、4連勝&10連続連対 個人独走でチームもファイナル濃厚/麻雀・大和証券Mリーグ
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 対局者は起家から渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)。多井と近藤が1回戦からの連闘となった。

 運の要素が結果に大きく影響すると言われる麻雀という競技において、どんな実力者でも10試合連続でトップや2着を獲得するのは至難の業。麻雀界を代表する強豪雀士が一堂に会したMリーグの舞台では、なおさら困難な記録であることは言うまでもない。しかし数々のタイトルを獲得して「最速最強」と呼ばれる第一人者の多井が、長期リーグ戦の最終盤というもっとも重圧のかかる局面で、誰の目にも明らかな圧倒的な強さを見せつけた。

 序盤で築いたリードを守り抜いた1回戦とは対照的に、2回戦の多井は苦しいスタートを切った。東1局から石橋の跳満ツモの親被りを食らい、東3局1本場では仕掛けを入れた萩原に放銃して「自分に対して腹が立った」と大きく点棒を減らす展開。しかし東3局3本場、近藤のリーチをかわす形で白・ドラの2000点(+900点、供託1000点)をアガったことで、多井自身も「あそこから火がついた感じ」と振り返ったように流れが一変した。東4局では仕掛けや赤ドラ切りで揺さぶりをかけてきた石橋に惑わされることなく、しっかりとリーチをかけてリーチ・ツモ・東・ドラの8000点で復活。点棒を2万点まで回復させて南場の親番を迎えた。

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 赤とドラ2枚の好配牌を手にした南1局で、多井は直前に近藤が切った五万のカンチャン待ちで絶好の満貫テンパイ。この手を石橋から直撃し、タンヤオ・ドラ2・赤の1万2000点でラス目から一気にトップ目に浮上した。続く1本場でも攻めるしかない石橋からリーチ・平和の手をアガり、2900点(+300点)を加点。自身の親番が流れた後も、南3局で萩原から南・ドラ・赤の3900点を直撃し、さらにオーラスの南4局1本場では近藤から一気通貫のみの1000点(+300点、供託1000点)でスピーディーに試合を締めくくった。逃げてよし、差してよしとあまりに盤石な多井の強さに、視聴者コメント欄には「多井強い、強すぎる……」「多井隆晴強すぎ問題」「覇王だわ」と感嘆の声が無数に寄せられた。

 年明け初戦の1月10日の対局でラスになったのを最後に、10試合連続連対を達成した多井。加えてリーグ最終盤での個人4連勝という最高の結果に、対局後には「自分で自分を褒めてあげたい」と頬を緩ませていた。憎らしいほどの強さで「ラスボス」を自称する多井は、個人成績2位のEX風林火山・滝沢和典(連盟)からの“挑戦状”にも「逃げずに受けて立ちますよ」と闘志満々。リーグ最終日となる2月12日の直接対決に期待を抱かせた。

 2019年に入ってからの多井の成績は11戦7勝2着3回。同期間中の平均順位は1.545と、まさに驚異的な数字と言うほかない。個人成績もリーグで断トツの1位となる+461.3に達し、個人最下位と不調に苦しむチームメイトの白鳥翔(連盟)のマイナスを完済しても余りあるポイントを稼ぎ出した。この日の直接対決の結果、5位のU-NEXT Piratesとのポイント差は317.5まで広がり、ファイナルシリーズ進出を濃厚にした渋谷ABEMAS。残り4試合、チームとしてどのようなオーダーを組むのか。

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【2回戦結果】

1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)3万9900点/+59.9

2着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)2万6600点/+6.6

3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万6400点/▲13.6

4着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)7100点/▲52.9

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

【2月8日終了時点での成績】

1位 EX風林火山 +328.8(78/80)

2位 渋谷ABEMAS +178.3(76/80)

3位 赤坂ドリブンズ +68.9(78/80)

4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +28.0(78/80)

5位 U-NEXT Pirates ▲139.2(78/80)

6位 セガサミーフェニックス ▲184.0(78/80)

7位 TEAM雷電 ▲280.8(78/80)

◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月で2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。

(C)AbemaTV


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「Mリーグ」シーズン残すところあと3日! 2月8日の対戦は ABEMASvsセガサミーフェニックスvsTEAM RAIDEN / 雷電vsU-NEXT Pirates

▶2/10(日)22:00~ 熱闘!Mリーグ#17:超接戦!萩原聖人が生出演!

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