「Mリーグ2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」3月2日の3回戦で、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)が1回戦に続いて登場。チーム3連勝を鮮やかに決め、総合ランキング4位から首位へ浮上させた。
対局者は起家から赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)。
赤坂ドリブンズの選手起用は「勝つことこそ最大のファンサービス」と捉えている越山剛監督がすべて采配している。
東場を2万点台の2着目で折り返した鈴木は、南1局の親番で6000点を加点。続く南1局1本場では、赤牌もドラも無いメンツゼロの配牌から8巡目に仕掛けを入れ、タンヤオ・赤・ドラで5800点のテンパイ。11巡目にドラ2筒を持ってくると「自分らしく欲張りにいこう」とタンヤオ・赤・ドラ2で1万2000点に仕上げるべくノータイムでテンパイを外した。14巡目に2、5、8筒待ちのテンパイを入れたものの流局。しかし常に高打点を追求する鈴木の姿勢は「親で5800点のテンパイ外せますか?これはすごい!」と解説の内川幸太郎(連盟)とTEAM雷電・萩原聖人(連盟)の度肝を抜いた。
オーラスでも親番・佐々木からリーチが入る中、仕掛けていた松本に差し込んで自身のトップを確定させ「ほんま天才やな」「ゼウスの差し込み」「いやー面白かった!」「ドリブンズ強すぎるわ」「1日でひっくり返るんだ」と視聴者から喝采された。
勝利者インタビューでは「今日は欲張った甲斐がありました。いい時にどれだけ稼げるか。ダメな時にどれだけ耐えられるか。攻めっ気が強いので、耐えるのは苦手なんですけど」とはにかんだ。
レギュラーシーズン+123.2で個人スコア5位とチームのポイントゲッターだった園田賢(最高位戦)を温存しながらも、赤坂ドリブンズは3連勝を飾って4位から首位へ浮上。鈴木と村上淳(最高位戦)を軸とした監督采配がズバリはまり、最高のスタートを切った。【福山純生(雀聖アワー)】
【3回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)3万5400点/+55.4
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)2万6900点/+6.9
3着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万200点/▲19.8
4着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)1万7500点/▲42.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【3月2日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +178.8(3/24)
2位 EX風林火山 +92.0(3/24)
3位 渋谷ABEMAS ▲9.5(3/24)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲12.8(3/24)
※レギュラーシーズンポイントは半分持ち越し
◆Mリーグ 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。「Mリーグ2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」は毎週土日計8日間(3月16日・17日を除く)、 1日3試合、 合計24試合を行う。
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