プロ麻雀リーグ「Mリーグ2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」3月30日の2回戦で、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)がオーラスで競り勝ち、自身3勝目、チーム10勝目を飾った。
対局者は起家から渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、EX風林火山・勝又健志(連盟)。
初戦トップの鈴木たろう(協会)からバトンを受け取った村上は「EX風林火山とはポイントが離れてきたけど、バランスの難しい戦いとなるので油断はできない」と勝又マークに徹するのではなく、普段通りに打つことを意識して対局に臨んだ。
村上の普段通りとは「リーチしてツモる」を軸に、門前高打点の戦い方を指す。ゆえに“リーチ超人”の異名を持つのだが、読みの精度が高くなければ戦えない打法だ。
東4局3本場、リーチ・赤・ドラ2で8000点(+900点)を決めると、南2局1本場では勝又の仕掛けと佐々木のリーチにダマテンで真っ向勝負。ツモ・七対子・赤3で1万2000点(+300点、供託1000点)をアガリ切って、トップ目に立ったが、南4局4本場で勝又に親満をツモられ、2着目に後退した。
続く南4局5本場、トップ目・勝又との点差はわずか100点。イーシャンテンでドラの中を切り飛ばした村上は、11巡目に役なしカン八万待ちでテンパイ。勝又と3着目だった佐々木の河を読み「八万は状況がいい」とリーチを決断。みごと読み通り、リーチで1300点(+1500点、供託1000点)をアガり切って逆転トップ。2着目からトップに浮上したことで、子の役満をしのぐ4万点分の価値ある順位点をものにし、チーム10勝目を挙げた。
リーチ超人が随所で見せた冷静かつ的確なリーチ判断には、パブリックビューイングに駆けつけたドリブンズファンから惜しみない拍手が送られた。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)4万1700点/+61.7
2着 EX風林火山・勝又健志(連盟)3万5200点/+15.2
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)1万5300点/▲24.7
4着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)7800点/▲52.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。「Mリーグ2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」は毎週土日計8日間(3月16日・17日を除く)、 1日3試合、 合計24試合を行う。
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