行かなきゃわからないこともある! 競輪場に行くことのメリット

こんなことを聞かれることがあります。

「本場(競輪場)へ行く意味ってありますか?」

車券(勝者投票券)はネットで買えますし、レース映像は観られますし、むしろ実況も解説もあってわかりやすい。レース予想までしてくれる。そんな至れり尽くせりなのに、本場へ行く理由があるのかと聞かれるのです。そんなとき私は……。

「あります」

と答えます。逆に本場へ行ってもスマホがあればネットで投票できますし、レース映像を観て解説や予想を聞けます。その上で本場へ行くメリットはいくつかあるのです。

競輪場に行くことのメリットとは

まずは「風」。

特にバックの風の強さと向きは予想に影響します。

旗や風向計があれば、映像でもある程度はわかりますが、強さは現場に行ってみないとわかりづらいものです。ただ、本場へ行ってもメインスタンド側の室内にいたらわかりません。2角や3角あたりに出ないと、わからないのです。場によっては風が巻くので、ホームで向かい風だからバックは追い風かと思いきや、巻いてどちらも向かい風なんていうことがあります。

バックで向かい風が強いと、捲りがきかなくなるというのが基本。

向かい風が強いときに自転車を漕ごうとしても進まなくて心が折れること、ありますよね? 選手も同じです。風よけになっている選手の横に出て踏み出そうという気になれるのか? 心が折れるかレベルの向かい風かどうかは、現場で浴びてみないとわからないものです。

ちなみに大宮競輪のような500バンクで直線が長いところの場合、ホームで向かい風だと捲りがきかないので注意してください。

あと、雨の具合も本場へ行けばよくわかります。

自転車に乗っていて強い雨が降ってきたら、カッパを着ていても漕ぎたくなくなりますよね? 雨がある程度強くなると選手の心理として捲りたくなくなるのか、逃げが決まりやすくなるのです。

このように現場は天候を体感できますので、予想が有利になるのです。

あと、顔見せ(選手紹介)のときに、選手の状態を見ることができます。

映像でもある程度は見られますが、現場なら選手の表情からも調子を判断できます。映像ではわかりにくかったサポーターやテーピングも現場ならよく見えます。太ももにガッチリとテーピングをしていたら、やっぱり調子が悪いということでしょう

どこで仕掛けようとしているのかというのも、顔見せでわかったりします。映像ではそこが捉えられていないこともあり、現場なら確認できるというわけです。

その辺のことも現場なら予想屋が話してくれたりしています。

レース前に予想屋は展開を詳しく話してくれます。初心者はこれを聞くだけでも勉強になるはずです。今は予想屋の数もめっきり減りましたが、聞いているだけでもおもしろいのでオススメです。おもしろいと思ったら予想を買ってあげましょう。100円を台の上に置けば小さな紙を渡してくれますから。

競輪場には予想以外の楽しみもある

本場に行ったらグルメも楽しんでください。

例えば“湘南バンク”平塚競輪の『鐘そば』。競輪の予想より迷ってしまうくらいトッピングが豊富です。“アーバンバンク”川崎競輪なら西スタンドの『みよし食堂』がオススメ。揚げたてサックサクの天ぷらが味わえます。揚げ物なら立川競輪北門入ってすぐにある『フランク』のアジフライ! 行くと2回か3回おかわりしてしまうくらい、美味です♪ 松戸競輪や京王閣競輪などはお酒の種類が豊富なので、飲みに行く感覚で自転車レースが楽しめちゃうというわけです。

そう、何といってもメインはレース!

本場で観るレースは臨場感が違います。モータースポーツではないので、選手の掛け声、息づかいも耳を澄ませば聞こえてきます。仕掛けた後の競り合いではメットをガンガンぶつけ合う音も聞こえてきて、興奮度は高まります。ゴールした瞬間に「よっしゃー!」なんて叫べるのも、本場ならではでしょう。

レースを楽しむなら、やっぱり本場がオススメです。

本場に行ったらバンク横で観てください。本気でもがき合う選手たちの迫力に圧倒されますから。もがききった後に息切れしている選手を見たら、どれだけギリギリの勝負をしているかわかりますから。

ちなみに本場へは入れないミッドナイト競輪でも、一度はその場へ行っておけば「ここは映像の見た目よりバンクがキツい」とか「冬は夜になるとバックの向かい風がキツくなる」とか、生の情報が体感として得られて、予想の深みが増しますよ♪

文・ウエノミツアキ

▶スマホでかんたん!競輪の投票するなら『WinTicket』

スマホで競輪投票するならウィンチケット
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WinTicket(ウィンチケット)
【動画】今夜は河本準一&岡田紗佳が出演!
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■ミッドナイト競輪                            

2011年から始まった深夜の時間帯に開催されている競輪の競走。全国の競輪場のうち小倉(北九州メディアドーム)、前橋(ヤマダグリーンドーム前橋)、青森、高知、佐世保、玉野、奈良、武雄、西武園、大垣、弥彦、別府、宇都宮、松阪、豊橋、松戸、川崎、伊東温泉、松山、函館、四日市の計21場で開催されている。基本的に各レース7車立ての7レース制で、第1競走の選手紹介は20時50分、最終第7競走は23時19分発走(一部の場で違いあり)。開催が深夜のため無観客で行われるが、ネット投票を中心に売上が年々伸びている。

■WinTicket                            

株式会社WinTicketが運営する競輪投票サービスで、2019年4月にスタート。各競輪場でおこなわれる競争に投票が可能のほか、レースのライブ映像、AbemaTV競輪チャンネルで放送されるミッドナイト競輪にフォーカスしたオリジナル番組「WinTicket ミッドナイト競輪」も視聴することができる。各種ポイントキャンペーンや、AI予想などもある。