慰安婦を象徴する少女像の展示などへの抗議が殺到し、わずか3日で中止となった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」。文化庁は26日、愛知県に対して交付する予定だった補助金約7800万円を全額交付しない方針を決めたことがわかった。
 文化庁によると、会場の安全担保や円滑な運営をするために重要な内容があったにもかかわらず、申告なく進めたことを問題視したという。愛知県の大村秀章知事は25日の会見で、「芸術監督の津田大介さんを厳重注意の処分に」「芸術祭を本来の形に戻すためにも中止となった企画展を速やかに再開させたい」と再開に向けた協議を始める方針を明らかにしていた。