「風呂場に連れて行き、シャワーで顔に冷水をかけた。結愛は苦しそうで嫌がっていた。殴ったのは全力というわけではないが、手加減はしなかったと思う」。東京・目黒区で5歳だった船戸結愛ちゃんが虐待され死亡した事件。母親の優里被告に続き、父親の雄大被告の裁判員裁判で凄惨な事実が次々と明らかになる中、YouTubeにアップされた1本の動画が注目を集めている。
タイトルは『児童虐待体験VR』。"精神的なストレスが生じる可能性がありますので、ご注意ください"という注意ともに始まるのは、実際に起きた虐待事件をもとにした、親からの虐待を受ける子どもの主観映像。視点を動かすことができるため、状況がリアルに感じられるようになっている。迫りくる親の姿。目の前で繰り返される親の苛立ち。そして、ベランダにタバコを吸いにきた父親に"2人だけの約束な。内緒だぞ"と、手にタバコを押し付けられる。また、"子どもがいない時はよかった"という両親の会話の後には、洗剤を飲ませられそうになる。