今月16日、IOC(国際オリンピック委員会)が東京オリンピックのマラソンと競歩の開催地を札幌に移す検討をしていると発表、翌日にはバッハ会長が「IOC理事会は東京の組織委と緊密に協議しながら、マラソン協議を札幌に移すことを“決めた”」「日本の気温はここ数年で上昇している。選手を第一に考えなければならないし、札幌は東京よりも気温が5~6度低い」と発言した。
 背景にあるとみられているのは、9月にカタール(ドーハ)で開催された陸上世界選手権だ。暑さを考慮して夜に開催されたにも関わらず、多くの選手が棄権、続々と車いすやカートで運ばれる事態となった。2019年8月2日の東京・札幌の気温の変化を見てみると、朝5時の気温は「東京:27.1℃」「札幌:23.2℃」、午後2時の気温は「東京:34.9℃」「札幌:33.2℃」という結果となっている。