「生殖器の発育について」「異性の尊重・性情報への適切な対処などについて」「受精・妊娠までを取り扱い、妊娠の経過は取り扱わない」「エイズ及び感染症の予防。コンドームを使うこと。性的接触をしないこと」。性教育にまつわる、文部科学省の中学校学習指導要領からの一部抜粋だ。しかし、諸外国に比べ日本の性教育は遅れがちだとも指摘される。また、性教育に対して抑制的であるべきだという意見を持つ保守系議員もいる。
 スウェーデンで多様な避妊方法を広める活動をしているヨーテボリ大学院生の福田和子氏は「スウェーデンの保守系議員は中絶をしやすくすることに対しては反対するが、性教育に反対するということはあまりない。性教育が子どもを守る方法だという社会的コンセンサスがあるので、保護者からの反対もほとんどない」と話す。