マッチングアプリ、結婚相談所…“恋は4連敗中”の24歳ディレクターが本気で婚活を試してみた
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 「生涯未婚率」が年々増加する一方、内閣府の調査では「結婚を希望する」と答えた人の割合は8~9割に上っている。こうした社会情勢に合わせるように、様々な婚活サービスが登場してきている。

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 「生涯独身でいくと、孤独死というか、寂しいということがある。誰か支えてくれる人がいれば、また違った楽しい時間を過ごせるのかな」。

タクシー運転手の亀山徹さん(41)も、結婚を目指して頑張っている一人だ。彼女いない歴20年、婚活歴は10年以上。トータルで200~300人に会ったといい、これまでに費やした費用は約200万円に上る。うまくいかない理由について、箇条書きのように質問を送ってしまうなど、「相手のことを考えずに、本能でやってしまった」と反省している。

 そこでAbemaTV『AbemaPrime』では、結婚したいと願う番組スタッフが、そんな最新サービスを利用し、相手を本気で探してみた。

■デートしたい日を選ぶだけでOKなアプリ

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 体験したのは、テレビ朝日入社3年目の若手・岩崎海十ディレクター(24)。「多様化とか言いつつ、結局みんな結婚していく。自分は結婚できない側の人間になるんじゃないか。いつか世間から白い目で見られるんじゃないかという不安がある。だから早いうちに結婚したほうがいいなと」。

 何事にも一所懸命で前のめりの岩崎Dだが、LINEで既読スルーされるのは当たり前、なんとこの半年で、ガールズバーの店員さん、CAさん、OLさん、元カノの4人にアタックし、全て撃沈してしまったのだという。「世間でいうハイスペック的なところになろうと今まで頑張ってきた。なのにこんなに評価されないの?ってめっちゃ思う」。

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 そこで最初に体験したのが急成長の「マッチングアプリ」。「すれ違い」や「声」を利用するものや、「ハイスペック限定」など、数多あるアプリの中から岩崎Dが選んだのは「いきなりデート」。デートしたい日を選ぶと、同じ日を選んだ相手を自動で探し、レコメンドしてくれる。他のアプリと大きく違うのが、お互いについて分かるのは年齢や職種など、最低限の情報だけで、顔写真を見ることができないという点。だからこそ、ドキドキ感を楽しめるそうで、これでOKすればマッチングが成立。レストランの予約も運営が代行する。ちなみに、デート1回あたりの料金は約3000円だ。

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 用意されていたのは初デートにぴったりのレストランだ。「すごく良いお店なんで緊張している」と話す岩崎Dの元へやって来たのは、留学経験もあるという秘書のメナさん(28)。全てが新鮮に感じた様子の岩崎D。しかし「今彼氏はいないのか?」「どれくらいいないのか?」「なぜ別れたのか?」「好きなタイプは?」「モテたのでは?」と質問攻めにしてしまう。

 そして食事は決められた時間の1時間半で終了。帰り際にはLINEのIDを交換した。メナさんに好きなタイプを尋ねられたことから、「僕に気があるのではと思ってしまった」という岩崎D。「120点くらいあげていいのではないか」と手応え十分の様子だ。一方のメナさんも「すごく爽やかで、地元が近くて嬉しかった。また、どこかへ行ってみて、ゆっくり時間をかけて知っていきたいとは思った」と話していた。

■65000人から選べる!再注目される結婚相談所

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 「いきなりデート」とは対照的に、相手の情報をくまなく知った上での婚活サービスも存在する。中には唾液を採取し、遺伝子レベルで相手との相性を検査できる「DNA婚活」や、精子を事前に検査した男性のみが参加できる生殖能力公開型の婚活パーティなども存在する。

 さすがにそこまでは…ということで岩崎Dが次にチャレンジしたのは、少し古典的にも思える「お見合い(結婚相談所)」。しかし最近で、お見合いが再注目され、日本結婚相談所連盟によれば、成立件数(組数)は2014年5月の2万件弱が、2018年11月には3万件を超えているというのだ。

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 取材に協力してくれたのは結婚相談所の「Will Marry(ウィルマリー)」。結婚25年目の宮崎夫妻が運営、成婚率は70%を超えるという(2018年実績)。写真・家族構成・年齢・学歴・住所など、詳しい条件から相手を絞り込み申し込む。相手がOKすれば晴れてお見合いとなるが、業界王手の日本結婚相談所連盟に加盟しているため、候補者は6万5000人にも上る。登録に必須なのは、聞き慣れない「独身証明書」。既婚者が紛れ込まないようにするためだ。金額は最初の段階で5万円、成婚が決まれば15万円になる。高い、と感じるが、だからこそ、結婚のモチベーションが高い人とだけ出会えるというわけだ。

 お見合い本番、早めに到着して和室でソワソワしていると、現れたのは元乃木坂46西野七瀬似の女性。最初は緊張気味の2人だったが、趣味の話で徐々に打ち解けていった。お見合いは1時間で終了。この後も話したい、また会いたいと感じたら、相談所に仮交際を申請。さらに本当に付き合いたいと感じたら、真剣交際を申請。そして結婚へと向かうことになる。

■「オンラインゲーム」も出会いの場に

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 最近、新たに出会いの場となっているのが「オンラインゲーム」だ。iPadに向かって話しかけるのは、関東近郊に住む女子高生のヘイリさん。「ボイスチャット機能で話していると、その人の本性が分かる。顔は見ていないが、家族の話や元カノの話をして、その人についていっぱい知ることができる」。現在交際中の彼氏と出会ったのも、「オンライン戦闘ゲーム」だという。「強かったし、弾や銃などをくれて優しいと思った」。

 お相手のカケルさんは沖縄在住のため、今は遠距離恋愛中。しかし高校卒業後は沖縄に住むことを決めている。「沖縄でやっていけるかという不安はあるが、一緒に住むことに全然不安はない」と話すヘイリさんに、カケルさんは「今の言葉が来るのが分かっていた」と笑顔を見せた。

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 ヘイリさんの指導の下、岩崎Dもオンラインゲームにチャレンジしたが、プレイに必死になってしまい、誰かと出会うことはなく終了。ヘイリさんには「下手な人はちょっといいかなと。頼りがいがない」と言われてしまった。

■結婚はときめく人よりも、安らげる人がいい

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 一連の婚活体験を終えた岩崎Dは、「まさかお見合いをすることになるとは思っていなかったが、サービスが手厚くてビックリした。相手がどう思ったかなどを全て聞いて、フィードバックしてくれた。PDCAを回すではないが、すごくロジカルで、結婚に向けて適切にプロセスを進めている感じがする。ただ、“実家暮らしの人は、自分で家事などができなさそう”ということを言っていたそうで、僕の方でもミスマッチかなと思った。それに対して、マッチングアプリはアフターフォローがないが、今も毎日LINEをしていて、今度は映画を観に行く約束をしている」と明かした。

 婚活コンサルタントの松尾知枝氏は「恋愛ではやはりときめきというもの、顔がかっこいいとか、色気があるとかそこだけで見てしまうが、結婚するとなると生活なので、ときめく人よりも、安らげる人がいい」と指摘。「その意味で、亀山さんは結婚向きだと思う。ただ、全く嫌味がないので、逆に言えば彼女がいそうで、恋愛を求めているようには見えない。少しだらしない部分や、甘える部分を見せた方がいいのではないか。年齢的なものもあるので、今後はがむしゃらに出会いの数を増やすとか、趣味のサークルや、スポーツの場などに行ってみるのもいいだろう」と提案していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

▶映像:岩崎ディレクターによる婚活体験

結婚したいのに...できない! マッチングアプリ・お見合い・ネトゲのリアルを番組ディレクターが実体験!
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