働き方改革関連法の施行から半年以上が経過した。しかし組織で働くひとにとって、仕事に対する不満は山積みだ。 
 街行く人に話を聞く中で、とりわけ多かったのが「会議」にまつわる疑問だ。「同じようなネタをしゃべるやつ」(49歳)、「長い」(29歳)、「なんでパソコンで見て分かることを集まって話し合うのかな?」(24歳)。1万人以上が在籍する大企業で1年間に費やされる会議時間は約235万時間(約268年分に相当)に上るといわれており、このうちの3割に当たる約67万時間(約76年に相当)は無駄だと考えられているという。そもそも何を決めるかが決まっていない会議、参加者が事前に読んでおけばいいものを、資料を延々と読み上げる会議。そうした会議の無駄に費やされている年間の人件費の損失は大手企業で約15億円にもなるという試算もあるようだ。