厚生労働省が作った「人生会議」という取り組みの啓発ポスターに対して、がん患者団体などから批判が相次ぎ、自治体への発送が中止された。
 問題のポスターでは、お笑い芸人の小籔千豊が死を前に自分の思いが伝わらない患者を演じている。人生会議はACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称で、厚生労働省は「お墓や葬儀などの事前準備をする“終活”だけでなく、約70%が医療・ケアなどを自分で決めたり望みを伝えられない現状を踏まえ、もしもの時のため望んでいる医療やケアについて前もって考え、家族等や医療ケアチームと繰り返し話し合い共有する取組」としている。