将棋の順位戦A級7回戦が1月4日に行われ、渡辺明三冠(35)が稲葉陽八段(31)に94手で勝利した。渡辺三冠は、これで無傷の7連勝。1敗の棋士がいないため、次回の8回戦で糸谷哲郎八段(31)に勝利すれば、初の名人挑戦が決まる。
2019年、圧倒的な強さを見せた渡辺三冠が、新年初対局でも変わらぬ強さで快勝した。豊島将之竜王・名人(29)への挑戦権争いで、後続に2差をつけていた渡辺三冠だが、この日も稲葉八段に対して常にプレッシャーをかけ続け、慌てることなく快勝。2人いる2敗棋士が7回戦で敗れるか、8回戦で自ら勝利すれば挑戦確定と、完全に抜け出した。