ここ数年、年末になるとネット上で共感を呼ぶ「お正月に夫の実家に行くのがツラい」という“帰省ブルー”問題。“嫁らしさ”や“妻らしさ”を求めないでほしいという女性たちの叫びについて、大晦日のAbemaTV『AbemaPrime』で議論した。
 まず武蔵大学の千田有紀教授は「元々は他人だった家族のところに女の人が行くというのはすごく大変なことだと思う。どういうふうに家事や気遣いをするのかという、ある種の“テスト”みたいなものがあるし、“あなたはこの嫁役割みたいなものを受け入れるのか”というテストでもあると思う。姑世代の人たちは、そういう規範に縛られて生きてきたので、“嫁を自由にしてあげたい”という気持ちもある一方、“私ばかりが損をしている”という損得勘定もあると思う。嫁としては経済的な援助を得られないとか、“とんでもない嫁だ”と言われることなどを気にしなければいいと思うが、なかなか難しい。男性たちに対しては、“お母さんの子ども”という地位から脱して、“妻のパートナー”という立場で振舞ってくれれば、だいぶ違うと思う」と話す。