「私は15年以上、長崎の原爆報道に携わってきました。その間、多くの被爆者を取材し、多くの被爆者が亡くなっていきました。山口仙二さん、片岡津代さん、谷口稜曄さん…核兵器をなくしてほしい、そう願う被爆者は皆、若者たちを希望に例えました。令和を生きる君へ。どんなに時代が変わっても、伝え続けたい思いがあります」。(長崎文化放送・志久弘樹ディレクター)
 昭和20年8月6日午前8時15分、広島に落とされた一発の原子爆弾はおよそ14万人の命を奪った。そして3日後の8月9日午前11時2分、長崎に落とされた2発目の原子爆弾はおよそ7万4000人の命を奪い、7万5000人を傷つけた。