イギリス王室のヘンリー王子とメーガン妃は8日、公式Instagramで「位の高い王室の地位からは身を引く」と声明を発表した。
 声明の中では、「王室における進歩的で新しい役割を切り開くため、今年を移行期間にすることに決めた」と述べ、「経済的に自立することに取り組んでいく」としている。今後、イギリスと北アメリカの両方を拠点に、生後8カ月の長男・アーチー君の子育てをしていくということだ。
 では今後、ヘンリー王子の立場はどのように変わるのか。政治学者で東京大学先端科学技術研究センター助教の佐藤信氏は「“自分たちは王室の中に留まる”とも言っているので、引退をするわけではない。王子としての大量の公務を減らし、自分たちの自立性を増して、王室のより周縁的な地位を担っていくという趣旨」と説明する。