初場所初日の十両土俵入りで“大関級”の大きな拍手と声援を浴びていた力士がいた。それもある意味、当然なのかもしれない。かつての大関だからだ。照ノ富士が約1年半ぶりに関取復帰を果たし、その雄姿を観客の前に披露した。
 膝のケガや糖尿病などにより3年前、14場所務めた大関の地位を明け渡すと体調がなかなか戻らず番付は急降下。十両に陥落してもなお踏みとどまることができず、関取の座すら手放すことになってしまい、昨年春場所は序二段まで落ちてしまった。