安倍総理大臣は27日午後に開かれた政府の新型コロナウイルス対策本部で、感染の拡大を防ぐために全国の小学校、中学校、高校と特別支援学校について、春休みを前倒しして来週月曜日から臨時休校にするよう要請した。
同日夜のAbemaTV『NewsBAR橋下』に出演した橋下徹氏と、作家で東京都教育委員の経験もある乙武洋匡氏が、この問題について議論した。
乙武氏は「データから見ても、デメリットを考えると打ち手としてはどうか。特に低学年のお子さんを抱えている一人親家庭、共働き家庭はどうするのか。先行して休校が始まっている北海道では、さっそく看護師の方が出勤できないことから、診療をとりやめた医療機関が出ている。これでは本末転倒ではないか。やるにしても全国一律ではなく、感染の広がり具合を見て地域ごとに色を付けてもよかったのではないか」と指摘。さらに「休業補償や雇用調整助成金なりとセットでやるべきではなかったか。フリーランスや自営業の方などは経済的に大打撃だ。3月2日まであと数日しかないのに、それまでに迅速に対応ができるのか」と疑問を呈した。