新型コロナウイルスに3万4000人以上が感染し、約3000人が死亡しているイギリスでは大規模に実施されようとしている「抗体検査」。過去に感染歴があるかを調べるもの、一滴の採血ででき、場合によっては自分でもできるという。
抗体検査は日本でも注目されている。日本医師会の釜萢敏常任理事は1日、「少なくとも抗体が確認されたという時点においては、そのことを把握することによって、特に医療従事者が医療に携わる上で大変役立つ」との見解を示した。一方、釜萢氏は「早期の診断に使えるものではなく、発症してから2週間くらいして抗体のあがりを調べるというもの」と指摘。つまり、発症直後では判定ができないため、抗体検査の導入には至っていないのが実情だ。