タイトル通算25期を誇る超一流棋士でさえ、自分の心拍数が上がるのがはっきりとわかる大接戦だった。将棋の超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Bリーグ第3試合、チーム渡辺VSチーム稲葉が5月16日に放送され、大将戦で渡辺明三冠(36)が佐々木大地五段(24)との三番勝負に2勝1敗(千日手1含む)と勝ち越し+1ポイントを獲得、チームを決勝トーナメントに導いた。中堅戦を終えてポイントが並び、大将戦を制した方が予選通過となる大一番で、第1局を落とし、第2局は千日手指し直し。そこから2連勝というドラマチックな展開に、現在最多の3つのタイトルを持つ渡辺三冠にして「ここまで心拍数が上がらない」というほどの白熱した戦いとなった。