コロナ禍により、レシピサイトの利用者が急増しているという。今や老舗となった「クックパッド」は主に一般人がアップしたレシピを掲載。その件数は300万件以上で国内トップを誇り、ユーザー数も約5400万人となっている。
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また、全レシピを管理栄養士が監修するレシピ動画サービス「DELISH KITCHEN」の利用者は20～40代の女性中心、アプリダウンロード数は1900万以上に上る。さらに、同じく全レシピをプロのシェフと管理栄養士が監修するレシピ動画サービス「クラシル」は“節約レシピ”も特徴で、アプリダウンロード数は2300万以上だ。動画本数は約3万8000本、SNSフォロワー数は約800万人と、国内トップに立っている。
クラシルでは料理教室の先生や調理師免許を持つプロなど約50人を採用、1日に40～50本分を撮影、1分あまりの短尺の動画にまとめている。SNS経由の利用者が多いというのも特徴だという。そんな同社のデータを見ると、今年2月から4月は特におつまみの検索数が上昇しているという。「クラシル」創業メンバーの柴田快・dely株式会社執行役員は「コロナの影響で家飲みの需要も増えている。また、お菓子も増えている」と話す。
レシピ動画だけではなく、料理というカテゴリーそのものがYouTubeなどでも今伸びているという。大食いタレントの谷崎鷹人（谷やん）のYouTubeチャンネル登録者数は139万人に達しているほか、普通のおじさんが普通に食事をしているだけの動画が「癒される」と111万回も再生。さらに女子プロレスラーの世志琥選手の動画再生回数が379万回に達するなど、レシピサイト、レシピ動画サービスの競合のような存在になってきている。
柴田氏は「一緒に盛り上げていきたいという強いが強く、僕らにないところがあればYouTubeなどで見ていただいて、料理に触れて欲しいと思っている。僕らもYouTubeチャンネルでは長尺の動画をアップしているし、一緒にSNS上も含めて盛り上げていきたい」。
家庭料理に関する著書もあるジャーナリストの佐々木俊尚氏は「食の産業は70兆円規模もあると言われていて、コロナ禍によって傷んだとはいえ、外食から中食や家庭料理に少しずつ移行している部分もあると思う。都心のレストランは大変でも、郊外のファミリーレストランはデリバリーの売上がアップしたという話もあるし、今後は既存の外食産業がどのように参入していくかだ。また、ここ2年くらい、本物の肉そっくりな味の人造肉やコップ1杯飲むと1日分の栄養が摂れる完全栄養食など、テクノロジーでフードのあり方を変えるフードテックが広がってきている。シリコンバレーの資金も流れ込んでいる状況があるので、この分野の未来は明るいと思うし、このコロナ禍をビジネスチャンスとして捉えるマインドによって変わってくるのではないか」と話していた。（ABEMA／『ABEMA Prime』より）
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