新型コロナウイルス感染拡大の影響による、企業の経営悪化が世界中で止まらない。
130年以上の歴史を持ち、日本でも紅茶などで知られるフランスの高級食料品会社「FAUCHON(フォション)」が、更生手続きを申し立てたと発表。“事実上の破綻”と共同通信が報じた。フォションは、今後悪化した経営の再建を図るとしていて、日本を含め海外に73ある店舗などの営業に影響はないとしている。
経済にも大打撃を与えるコロナ禍のいま、強い企業はどこなのか。朝日新聞デジタルによると、英フィナンシャルタイムズが今年初めから6月半ばまでの企業の時価総額の増加額をまとめた「パンデミック下でも繁栄する世界トップ100社」を発表した。
このうち、トップ10をほぼアメリカの企業が独占し、1位はアマゾン、2位にマイクロソフト、3位にアップル、4位にテスラと世界的に有名な企業が名を連ねている。5位に入ったのは中国ソーシャルメディア界の大手・テンセントで、100社のうちアメリカは47社、中国は24社がランクインした。
一方、日本の企業はというと、21位に中外製薬、48位にキーエンス、68位に第一三共と、100位以内に入ったのは3社のみ。コロナ禍でも強いのはアメリカと中国の企業というのが浮き彫りとなった結果となっている。
「コロナ後」に成長する企業を、世界の投資家たちがどう見ているかが映し出されたこのランキング。業種でいうと、ネット小売、クラウド、ソーシャルメディア、製薬などの企業が多いということだ。