6月30日、SNSでは「#高1の息子」というワードがトレンド入り。何か記録を打ち立てたのか、はたまた事件かと想像を掻き立てるワードだが、実は、これは“56日間晩ご飯を作り続けた息子の挑戦”の話。Twitterに投稿されたピョンちゃんさん(@miramania56)の息子・あすとくんの心温まるチャレンジを紹介する。

「ルールは1食1000円、余りはお小遣い」 高1の息子が挑戦した“晩ご飯チャレンジ”で深まった親子の絆
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学校も休校に。中学卒業後、3ヶ月もの長い春休みに入ってしまったあすとくんに、母・ピョンちゃんさんが提案したのは「予算は1日千円。残った分は、小遣いとして渡す約束」という“晩ご飯チャレンジだった”。

 3人分の夕食を用意することになったあすとくんに課せられたルールは以下の通り。

・予算は晩ご飯1食につき1000円(あまりはお小遣い)

・毎食タンパク質一種類+汁物を入れること

 初日は、エビとたらこのパスタ、レタスと人参のサラダ、スープの3品。家にあった食材を使ったため、買い物金額はエビ代のみの400円だったという。

「ルールは1食1000円、余りはお小遣い」 高1の息子が挑戦した“晩ご飯チャレンジ”で深まった親子の絆
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 その後も、鶏ささみ丼&豚汁&もやしとセリのおひたし(3日目)、豚バラ肉と豆腐のレンジ蒸し&豚汁&ほうれん草のお浸し(4日目)、やわらかソース鶏&ほうれん草の卵とじ汁&キャベツの居酒屋風サラダ(5日目)……と食材を工夫し、節約しながらバランスの良い献立を作り続けたあすとくん。

 最初は1週間くらいでやめるつもりだったそうだが、4日目にして、料理コラムニスト・山本ゆりさんのレシピ本に「ハズレなし!」と感銘を受け、料理が楽しみに。安くて美味しい晩ご飯を作ることハマり、56日間作り続けた。

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 レシピ本を通してあすとくんの師匠となった山本さんも、このチャレンジをネット上で見守っていたようで、「自粛期間中、ツイッターを見るのが楽しみでした!どこにでもある材料で誰にでもできるレシピを!と思って本を作ったので、高校生の男の子がこんなにたくさん自分の本から作ってくださってすごく嬉しかったです。あすとくんはデザートまで作れるようになっていて、本当に感動しました」と感激のコメントを寄せている。

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 母・ピョンちゃんさんによると、学校が再開した今でもあすとくんは週末などの時間があるときは夕食を作ってくれているそうで、「鶏のもも肉は高い!魚はもっと高い!ごま油最高!大抵のものはレシピがあれば作れる!」と料理や食材について詳しくなり、「料理する人を心から尊敬するようになった」と精神面にも変化が。

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 ピョンちゃんさんは特に印象深かった料理として、エビの天ぷらをあげ、「下処理も一緒にやったしりて宝物みたいな時間でした」とコメント。言われたものを作るのではなく、自ら計算し献立を考える。今回のチャレンジで、あすとくんの料理の腕が上がっただけではなく、自主性を養われ、さらに親子の絆も深まったようだ。

▶︎動画:高1の息子が56日間の晩ご飯チャレンジ

高1の息子が56日間の晩ご飯チャレンジ
高1の息子が56日間の晩ご飯チャレンジ
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