プロの将棋界において、AI研究は「居飛車VS振り飛車」という戦いにおいても、大きな影響をもたらしている。そう語るのが、振り飛車党のエース格・菅井竜也八段(28)だ。2010年4月に四段昇段を果たし、プロ生活丸10年。「子どものころから好きな戦法」と振り飛車を駆使してタイトルを取り、順位戦A級にまでやってきた。ただ、今感じているのは「年々厳しくなっている」という振り飛車不利の状況だ。