世界各地でバッタが大量発生している。なかでも2月頃からアフリカで発生、東部諸国ではここ数十年で最悪の被害をもたらしているのが、「サバクトビバッタ」だ。年に3回繁殖、生後1カ月半で成虫、条件が揃えば前の世代の10~16倍のペースで増殖。1日に東京-静岡間に相当する距離を飛行するなど、長い移動距離でも知られている。しかも雑食性で、自分と同じ体重分の植物を食べてしまうことから、進路にある農作物を食べ尽くし、食料危機をもたらしてしまうのだ。