映画『花束みたいな恋をした』『街の上で』、そして有村架純の妹役で印象を残した連続テレビドラマ『コントが始まる』。2021年上半期に最も存在感を示した俳優は、古川琴音を置いてほかにいまい。デビュー3年の新人とは思えぬ古川の経験の中から見えてきたのは「応援団長」「ジブリッシュ」「英語劇」という3つのキーワード。架空の人生を生きる俳優業という仕事に、古川の24年間の実生活での経験が反映され、それがブレイクを形作った礎になっているようだ。