日本各地で危険“ローカル運転”が横行 茨城ダッシュ、伊予の早曲がり、阿波の黄走り…地元の常識は非常識か?
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「茨城ダッシュは違反行為です。大事故を起こす前に運転を見直しましょう」

 先月、茨城県警が公式ツイッターで“茨城ダッシュ”なる県内でよくみられる危険運転行為に対して異例ともいえる警告を行った。那珂市にある交差点に停車する車のドラレコが捉えた映像によると、前方の右折レーンに停車する一台の白い車が、信号が青に変わった途端、直進車を遮るように我先に右折。一歩間違えば、直進車と追突事故を引き起こしかねない危険運転だ。別の日には牛久市のある交差点では、信号が変わる前から車体が停止線を超えて交差点に進入。そのまま変わると同時に右折していく様子も収められた。

【映像】各地で横行する危険なローカル走りの様子

 茨城ダッシュとは、交差点で青信号に変わった瞬間、猛ダッシュで先に右折する茨城特有の危険運転だという。地元のドライバーからは「県民性がせっかちだからか?」「もたもたしていると後ろの車に悪いから」などといった声も上がっている。

 この“茨城ダッシュ”について交通事故防止コンサルタントの上西一美さんは「道路交通法の37条で右折は直進を遮ったらダメというルールを知らない人も多いだろうし、なんとなくはルール的にわかっていても、直進車がすぐに動きそうではなかったら、先に行ってしまえという安易な考えなのだろう」と述べる。また法律により4000円~9000円の反則金が課され、場合によっては免許停止になる可能性もあるという。

日本各地で危険“ローカル運転”が横行 茨城ダッシュ、伊予の早曲がり、阿波の黄走り…地元の常識は非常識か?

 ちなみに対向車よりも先に右折する行為は愛媛県でも多発している。それが“伊予の早曲がり”だ。このように危険なご当地走りは、他にも徳島県の黄色信号なのに止まらない“阿波の黄走り”。さらには愛知県ではウインカーを出さずに車線変更をする“名古屋走り”。長野県にあるのは対向車がいるのに便乗して右折する“松本走り”などがある。

 上西さんによると、大阪府でも同様の危険運転は見られ、黄色の信号でアクセル踏んで加速していってしまう“なんでやねん走行”がそれに当たるといい「黄色だから『急いで行けよ!』みたいに勘違いしている人がいるのでは」と話す一方、次のように続ける。

「県民性というよりも、道路の形状が一番影響しているのではないかと思っている。(大阪は)碁盤の目になっているから、あまりカーブが無かったりもする。神戸などで下りの事故が多かったり、北海道では右折レーンをあまり設けていないので、急に右折する人が多い」

 県民性だけではなく、都道府県ごとの道路の特徴や形状を指摘する上西さんだが「車は横から当てられると人が亡くなる可能性が高い。強引な右折は絶対にやめてほしい」と警鐘を鳴らした。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)

【映像】各地で横行する危険なローカル走りの様子
【映像】各地で横行する危険なローカル走りの様子