「アメリカのメディアでは考えづらい」 小室さんの“見た目”報道に問題提起したジャーナリスト
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 『NYロン毛直撃』『ロン毛ポニテにネット上賛否』

 これは、一部メディアが小室圭さんの動向を報じる際の見出しとして使った言葉だ。確かに4年前の時と比べると、小室さんの髪の毛はかなり長くなっている。

【映像】小室さんへの“ロン毛批判”の是非

 ただ、この見出しの選び方について、ニューヨーク在住のジャーナリスト安部かすみ氏は、「日本は真の多様性に向け何が必要か」と問題を提起した。

 「長髪のみだけではなく、記者の質問にまったく答えてくださらなかったとか、そういうところもほかに話題になっていたが、話題の一つが長髪というところが、なるほど日本らしいなと。アメリカのメディアが髪型や誰かの見た目に対してフォーカスして見出しを出すというのが、ちょっと考えづらい」

 安部氏は記事の中で、校則など髪型について厳しい価値観を持つ日本と、様々な人種、個性が集まるアメリカの多様性を比較。

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 「アメリカ人の方たちっていうのは、髪型もそうだし、肌の色の違いとか体型とか、人の見た目に関して他人があれこれ言うことではないというのは、子どもの時から自然と教わってくるというか。特に教育を受けなくてもまあわかっているというか、私は嫌な思いをしたことがない」

 人種の違いによる差別、衝突を繰り返し、その都度問題を解決するべく動いてきた歴史があるアメリカ。よほど親しくなければ、容姿に言及することはタブーだという。日本においても、その人のそのままの姿を受け入れるというのが、真の多様化に向けた1歩になるのではないかと安部さんは記事の中で提言した。

 しかし、記事を読んだ人から批判的な反応も多く寄せられているという。

 「これは『日本の文化をわかっていない』とか、そういう意見とかも散見された。小室さんというのは、こんな問題あんな問題があるから問題になっているのであって、彼の長髪が問題になっているのではないという意見もあったが、私はメディアの見出しに対しての問題提起をしている記事なんだと。逆に記事をきっかけに、いろんな人が見た目問題についてもう一回考えてくれるきっかけになったのであれば、うれしいなと思う」

 小室さんの見た目を見出しに取った記事について、BuzzFeed Japan News副編集長の神庭亮介氏は「見た目と行動は切り離して考えるべきだというのが大前提だ」とした上で、次のように話す。

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 「将来の天皇陛下の義兄になるかもしれない方なので、過去の金銭トラブルや、そこへの説明は十分なのか?という問題提起としての報道は、どんどん遠慮せずにやるべきだ。一方で、髪型がロン毛だとかいうのはどうでもいい話。そこをごっちゃにして、“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”ではないが、“小室さん憎けりゃロン毛まで憎い”みたいな雑な『見た目』批判を混ぜるのは良くない。金銭トラブルに関する説明をきちんと尽くすべきだ、という『行動』への批判、ポケットに手を突っ込んだまま取材を受けるのはいかがなものか、という『態度』への批判はあって然るべきだろう」

 小室さんの報道への対応については、どう受け止めたのか。

 「小室さんは非常にクレバーな方なので、報道陣への対応が自分の好感度にどう影響するか、よくわかっていたはず。そのうえであの態度をとったということは、もはや日本の世論のことなど歯牙にも掛けないぐらい、吹っ切れているのかなと思っていた。しかし、最新の映像では打って変わって会釈していたので、個人的に反省するところがあったのかもしれない。最大限、小室さんに同情的に考えるなら、迂闊なことを言えない状況下で、突然の直撃取材に驚いて、ああいう対応になってしまったという可能性はあり得る」

(『ABEMAヒルズ』より)

小室圭さん自宅に到着 2週間隔離へ
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