「国民の声が政治に届かない、あるいは、政治の説明が国民の心に響かない。こうした厳しい切実な声があふれていた。私、岸田文雄の特技は、人の話をよく聞くことだ。丁寧で寛容な政治を行い、国民の一体感をしっかりと取り戻していきたいと考えている」。きのう、自民党新総裁に選出された直後の会見でそう述べた岸田文雄前政調会長。
 各種世論調査では河野行革担当相の後塵を拝することも多かった岸田前政調会長だったが、なぜ議員票で圧倒的な差をつけ、勝利をものにすることができたのか。