首都高を走行中の車の中から、突然猫の鳴き声が聞こえる異常事態が発生。運転手が車を止めると、エンジンの下、さらにボンネット内の狭い隙間を器用に歩きながら鳴き声を上げる子猫の姿が……。結局、子猫3匹が無事に保護されたこのニュースは、ネットで大きな話題を呼んだ。このように猫がエンジンルームやタイヤの間に入り込むケースはかなり頻繁に報告されている。気づかずに車を走らせれば、尊い猫たちの命が危険に。そんな不幸な事故を招かぬように専門家に予防策などを聞いた。
動物研究家のパンク町田氏は、猫たちがこうした場所に入り込む理由について「はじめはエンジンは熱いが、ほどよい温度、暖かさがあるうちに猫はぬくもりを求めてボンネットの中に入って暖をとるというのはある。季節がそろそろ秋に近づいたということではないか」と話し、これから寒くなるにしたがって増える可能性があることを示唆する。
JAFによると、去年1月1日から30日までの1カ月間で同様の事案による出動が22件もあったという。JAF東京支部事業交通環境係の本木昌造さんは「気づかずにエンジンをかけてしまった場合、猫が絡んでベルトが切れてしまったり、猫が火傷してしまったり、悲惨で痛ましい状態になってしまうこともある」と話した。
こうした事故を防ぐためJAFが推奨していることがある。それが、通称・“猫バンバン”だ。エンジンをかける前にボンネットを優しく叩いて、内部に猫が入り込んでいないかなどを確認する作業だ。やり方について本木さんは「ボンネットを叩く場合は優しく叩く。強く叩いてしまうと、逆にビックリしてしまった猫が出てこなくなる可能性もある」と指摘する。
この“猫バンバン”については、じつは日産自動車の登録商標でもある。日産自動車は2016年から毎年、全国向けのキャンペーン「猫バンバンプロジェクト」を展開。オリジナルのグッズに使うロゴマークなどを商標登録しているのだとか。
これから肌寒い季節を迎えることになるが、このような悲劇を起こさないためにも、今日から“猫バンバン”を習慣化してみてはいかがですか?(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』)
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