圧倒的な“ほんわか感”が魅力のチームが誕生した。女流による早指し団体戦「第2回女流ABEMAトーナメント」のドラフト会議が10月2日に放送された。山根ことみ女流二段は1巡目に塚田恵梨花女流初段、2巡目は抽選の末に和田あき女流初段の指名に成功した。「プライベートでも交流があるお二人です。旅行に行ったり、おいしいご飯も食べに行ったり」。まさに仲良し3人組というチームで、この団体戦に挑むことになった。
【動画】第2回女流ABEMAトーナメント ドラフト会議
昨年は初のタイトル挑戦もあり、優秀女流棋士にも選ばれた山根女流二段。その穏やかな性格そのままに、ドラフト指名でも刺激よりもマイペースでいられる仲間を選択した。「実際、私がリーダーとしての風格を身につけていないので、選ばせていただくだけでも恐縮なんです」というだけに、自分より格上、年上の女流棋士を選びにくかった可能性もあるが、塚田女流初段とは「一緒にお仕事したり、企画もします」、和田女流初段とは「デビュー時期も重なっていて仲がいいです」と説明した。和田女流初段については、渡部愛女流三段と指名がかぶり、抽選になったが「くじを引いてみたかったです。指名権を獲得できたので、そこは愛の力があったんじゃないかなと思います」と、ニコニコした。
リーダーという責務も、気の合う仲間2人とならなんとかなる。ただ1つ、別の不安が持ち上がった。「逆に気が抜けすぎて、カメラを忘れてしまわないように気をつけないといけないメンバーですね(笑)」。この大会は、対局者だけでなく、作戦会議室で見守っている2人も映像になるのが特徴。油断しきってお菓子を食べまくったり、逆に応援に熱が入りすぎて大騒ぎしたりすれば、それがそのまま世に出ていくことになる。全員23歳の最年少チーム。その若さと仲の良さで、他の強豪チームを倒せるか。
◆第2回女流ABEMAトーナメント 第1回は個人戦として開催され、第2回から団体戦に。ドラフト会議で6人のリーダー棋士が2人ずつ指名し、3人1組のチームを作る。各チームには監督棋士がつき、対局の合間にアドバイスをもらうことができる。3チームずつ2つのリーグに分かれ総当たり戦を行い、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。チームの対戦は予選、本戦通じて、5本先取の9本勝負で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)