2018年度から小学校で、19年度に中学校でスタートした「道徳」の「教科化」。2011年に滋賀県大津市の中学校で起きた、当時2年生だった男子生徒がいじめを苦に自殺した事件などをきっかけに文部科学省が進めたものだが、果たして当初の目的のとおり、いじめの撲滅、さらにモラルや倫理観をめぐる教育の改善に寄与しているのだろうか。
 Twitter上には、「模範解答をすれば成績が良くなるってことでしょ」「これ、意味ある?」など、成績評価がなされる「教科」になったことでの弊害を指摘する声もある。