声優・松岡禎丞「VR技術は衰退しないでほしい」 人気アニメ「ソードアート・オンライン」との出会い振り返る
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 「夢のある話が原動力になって、技術が進歩していくんだろうなと思っています。絶対にVRの技術は衰退させないでほしいですね」(キリト役の声優・松岡禎丞)

 全世界での累計発行部数2600万部突破したライトノベルが原作の人気アニメシリーズ「ソードアート・オンライン」通称「SAO」。2012年に初めてアニメ化され、「仮想世界のアバターに意識だけでなく感覚もすべて移してゲームをする」という設定はVRブームの先駆けになった。

【映像】VRになった松岡禎丞&戸松遥(4分30秒ごろ〜)

 その第1シリーズで、始まりの物語である「アインクラッド編」をヒロイン視点で描いた劇場版作品「ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」が30日より公開された。

 ヒロインはネットゲームとは無縁に生きる中学三年生の結城明日奈(CV:戸松遥)。「ナーヴギア」と呼ばれるデバイスによって、次世代型VRゲーム「ソードアート・オンライン」に参加。しかし、突如、仮想世界から1万人のプレーヤーがログアウトできなくなり、ゲームの世界に意識ごと閉じ込められてしまう。

 さらに、ゲームマスターから「ゲーム内で死ぬと現実世界でも脳が破壊されて本当に死ぬ」という衝撃的な事実を告げられる。窮地に陥ったアスナは一緒に閉じ込められたキリト(CV:松岡禎丞)とともに、生きて現実世界へログアウトするためにゲームクリアを目指していく。

 VR元年とよばれる2016年よりも前にはじまったこの「SAO」シリーズ。そんなSAOの魅力は一体どんなところにあるのだろうか。ニュース番組『ABEMAヒルズ』では、SAOシリーズで主人公のキリトを9年間演じている声優の松岡禎丞にインタビューを行った。

声優・松岡禎丞「VR技術は衰退しないでほしい」 人気アニメ「ソードアート・オンライン」との出会い振り返る

 正直、当時って異世界転生モノの作品もまだ全然なかったときで、ゲームの中にログインして、その仮想世界の中で死んでしまったら、現実でも死んでしまう。正直「なんて新しい発想なんだろう!」と思いました。たぶん今後こういった設定がある種リスペクトされて、いろいろな作品が生まれていくんだろうなと。ある種、礎(いしずえ)にもなった作品でもありますよね。(松岡禎丞・以下同)

 (VRで行った映画のPRは)あれは、正直新しいあり方だなと思います。しかも、没入感がすごいんですよ。自分の手の動きに連動したりであったり、すごいうまく機器が作られていました。

 お客さん(観客)と自分たち、今まではやっぱり壇上と客席にかなりの距離があるんですよね。いかに近かろうが、そこ(壇上)まではいけない。でも、VRで自由にそこまでいけるのを体感したときは、なんか武者震いに近い、すごく不思議な気持ちが起きました。

 よりリアルに技術がどんどん進化していって、(現実と)寸分たがわぬアバターみたいなものができたら、それはもう仮想じゃないですよね。ある種の現実としてとらえられるので、それがみなさんの手元に届いたとしたら、やっぱり家の中にいたってライブ会場になりますし、家の中にいたって球場になりますし、そういう夢のある話が原動力となって進歩していくんだろうなと思います。絶対にVRの技術は衰退しないでほしいですね。

 SAOの一番の魅力は、ある種ほぼ現実と変わらない、こういう世界線がどこかにあるのかもしれないということです。もしかしたら、西暦が違うだけでこういった未来があるのかもしれないし、本当にSAO事件が起こり得るかもしれない。

 娯楽として発達したゲームはみんなが楽しむものですが、最新機器があんな凶器にもなってしまう。SAOのいろいろな可能性が、すごく現実として捉えやすいんですよね。本当に今回の劇場版もすごく人間性が垣間見れますし、現実を感じさせてくれるところがすごく面白いです。(『ABEMAヒルズ』より)
 

「SAO」から考えるメタバース
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ソードアート・オンライン
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ソードアート・オンラインII
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